最後にありがとうと言うために・乳癌の末期に知っておきたいこと

癌は死因第1位。そのうち乳癌は特に女性が深く関係する癌です。乳癌になった女性の20パーセントが死亡する、絶対に軽視できない癌。もしも気づかず、あるいは治療していても末期になったら。何を見据えて治療すべきでしょうか。末期症状について知っておき備えましょう。

乳癌の実態
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皆さんはどこかで「乳癌」という病名を聞いたことがあると思います。
乳癌は「食の欧米化」に伴い、増えてきた癌です。
また晩婚化や未婚の増加により、妊娠出産の回数が少ないあるいは経験しない
それらも要因の一つといわれてきたこの乳癌。
もしも乳癌にかかってしまったら。
そして進行していき末期にまでなってしまったら。
どう捉え、どう治療に向き合い、どう日々を過ごしていけばよいのでしょうか。
今回は乳癌にかかる可能性のある、特に全ての女性の方に
考えながら読んでいただきたく思います。

ではまず、乳癌という癌がどのような症状が出て
どのように進行していくのか
末期には何をすべきかなど
乳癌の実態と共に、みてまいります。

乳癌とは
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ほとんどの乳癌は乳管(乳汁の通り道)の壁の細胞が何らかの原因によって無限に増殖するようになって発生します。

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乳癌が末期までいたるまでに
増殖していく過程は、どのようなものでしょうか。

乳管の中を広がる「乳管内進展」と、乳管の壁を破って乳管の外(間質といいます)に広がる「浸潤」という、2つがあります。

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「浸潤」はしこりとなって触れやすい、かたや「進展」はしこりとならずにわかりにくいという特徴があります。
そのわかりにくさ故、発見が遅れ末期にいたりやすいという
ことに繋がるのかもしれません。

ごく早期の乳癌は乳管内にとどまっていますが(この時期に見つかった乳癌を「非浸潤癌」と呼びます。詳しくはあとで説明があります)、癌細胞にさらに異常が加わると、乳管の壁を破って間質へ進展していくものと考えられています(この時期に見つかった乳癌を「浸潤癌」と呼びます)。間質に進展すると、そこにある血管、リンパ管に癌細胞が侵入するようになります。その時期になると乳腺以外の部位に転移をきたす可能性が出てきます。

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癌という病気自体は、他の組織やリンパなどに転移してゆき
末期には全身を蝕み、死に至らしめます。
そのため乳癌も、乳管内だけに留まればいいのですが
そこから他の部分に浸潤してゆくこと、
そして末期にいたり、命を落とすこれが乳癌の怖さです。

乳癌の特徴・転移に関して
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乳癌を軽視できない点として、転移に関して知っておく必要があります。
特に末期の状態で過ごす際、この転移は非常に関係ある部分です。

乳がんは、早期の段階でも他の臓器へ転移しやすいという特徴があり、他の臓器に転移してしまうと治療も困難を極め、生存率にも大きな影響が出てしまいます。

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乳癌の早期発見というのが、どれほど重要かがわかりますね。

乳がんが骨に転移する場合には、乳がんのガン細胞が血液やリンパ腺を通って骨に転移するため、全身のどこの骨に転移しても不思議ではありませんし、一か所だけではなく、複数の骨に転移がみられるというケースもあります。

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乳癌の特徴として、転移が早く骨に転移した場合
その状態はもう末期であるという専門家も多いようです。
骨転移、つまり末期になると、手術で乳癌の癌細胞を取り除くことは
難しく、治療方法として選択肢が限られるという現状があります。

特に乳がん細胞は
小さい時期(初期の頃)からリンパや
血液の流れにのって
肺や肝臓、そして骨などに
転移していきます。

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乳癌のステージ
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病院で乳癌と診断された場合、その後の治療を決めるのは
ステージも関係してきます。
また乳癌の末期とはどこのステージを指すのでしょうか。

 がんと診断されると、「がんはI期です。」という風にお医者さんに言われることがあります。

これはがんのステージのことを指しており、がんがどれくらい進行しているのかという進行度合を意味しています。

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乳癌でも、これは同様です。
乳癌の診断時期がどのステージにあたるかで
その後の治療方針が変わってまいります。
末期は一番最終のステージ、非常に厳しいステージとなるでしょう。

乳癌のステージ(病期)は0期からⅣ期まであります。

乳腺の中だけに
がん細胞がとどまっている状態
をステージ0と分類しています。

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乳癌のステージⅠからステージⅣまでの間、しこりの大きさや
リンパ節への転移の有無、皮膚や離れた臓器への転移の有無などで
細かくステージが決まります。

乳癌の末期とはステージⅣとなります。
この末期の時期は「手術のできない状態」となります。
さらに乳癌末期には
他の臓器へも転移があり、抗がん剤を使って
癌細胞を叩く治療となります。
この末期までくると、その後の治療をどうするのかを
決めたり、余命の宣告なども出てきます。

早期発見の大切さ
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気づいて病院へ行ったら乳癌の末期という
事態を防ぐ為、早期に発見するのが非常に大切です。
末期になる前に乳癌を疑う症状を、次に挙げます。

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乳房、わきの下にしこりがある
・乳房にひきつれ、くぼみがある
・乳頭の異常(湿疹・ただれ・分泌物)がある
・乳房皮膚の異常(発疹・はれ・ただれ)がある

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こちらは自覚できる症状です。
ですが、ごく初期には自覚症状がない場合があります。
その場合に備えて「乳癌検診」をきちんと受けること
これはとても役立ちます。

乳癌の末期・考えるべきこと
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乳癌は早期発見で治療を開始すれば、進行を食い止めることが可能です。
しかし、発見の遅れや手術後に、転移まで起きてしまうステージに
進んでしまう末期になると、できることが
限られてきます。
末期だからといって、希望を捨てるべきではありませんが
乳癌の末期にきちんと自分の命の時間を見据えるという
ことも必要となってまいります。

乳癌の末期・家で過ごすか病院か
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乳癌の末期には、抗がん剤での治療を行うことになります。
ですが、この治療は副作用があります。
乳癌の末期に、より心静かに過ごすために
抗がん剤の使用をするか、しないかを
医師と十分に話しあうことが必要です。

その結果、末期には副作用のある治療はしないと決まれば
次に、病院で最後まで過ごすか
それとも家で過ごすかなどを決めることになります。

自宅で最期を過ごす事を在宅療養
と言います。

これは医師や看護師が
定期的に自宅に訪問して診察し
患者さんの状態を診ていきます。
中には歯医者さんも訪問してくれる場合もあります。

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在宅療養の場合、訪問してくれる医療機関側を探す必要があります。
対応していないなど、事情がある場合は
ホスピスへ移動するという選択もできます。

乳癌の末期、その後の命の期間は人により違う
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末期といっても、すぐに死を意識しないでください。
勿論、他の病期に比べてとても厳しい状況ですが
まだ抗がん剤の治療もできますし、その効果がどう現れるかは
やってみないとわかりません。

人がいつか皆死ぬことを、考えると
命の期限を知ることになっても
最後まで諦めないという生き方は、とても素晴らしいものです。
あなたの大好きな人と、最後まで笑顔を向けられるよう
そして
最後まで「ありがとう」という言葉を交わせるよう
どう過ごすか、どう生きるかを
考える時間にしてください。