爪に症状が現れる皮膚がん、メラノーマについて、写真を見て学ぼう!

爪に症状が出て判断できるガンがあることをご存知ですか?それはメラノーマと呼ばれる皮膚がんです。メラノーマの爪写真と爪以外に症状がでている写真と共に解説していきたいと思います。普段あまり気にかけていない爪やほくろ、傷などを写真と比べてチェックしてみてくださいね。

爪に印が現れるメラノーマとはどのような病気なのか
メラノーマという病気を聞いたことがありますか?

メラノーマとは悪性黒色腫のことで、皮膚ガンの一種です。皮膚や爪に症状が現れるのが特徴です。
一般に皮膚がんは死亡率が低いと言われていますが、メラノーマは違います。

悪性度が高く転移もしやすく、放射線治療、化学療法(抗がん剤)も効きにくい性質をもっています。

皮膚がん全体で見ると死亡率は10%以下ですが、メラノーマだけでみると死亡率は50%以上です。

転移も早いため発症してから死亡するまでの期間も短く、治療開始からの1年生存率は25%,2年生存率は10%程度とされています。

とにかく、早期診断と早期治療が重要な皮膚がんです。

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メラノーマの初期症状の写真 爪に黒い筋が出る
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一番できやすいのは、足の裏ですが、爪に症状が出る場合、まず最初にこのように黒い筋になります。

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そして進行に従って筋がどんどん増えていきます。

足の指の爪にメラノーマの症状が出た写真
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爪に症状が現れる中でも、最も多いのが、足の親指です。血豆のようにも見えますね。要注意です。

手の指の爪にメラノーマの症状が出た写真
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足の指の爪だけではなく、手の指に症状が出ることもあります。

メラノーマの症状が悪化した爪の写真
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メラノーラが悪化していくと、黒い部分がだんだん大きく広がっていきます。

メラノーマが重度に進行した爪の写真
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メラノーマが重度に進行するとこのように爪全体の形が崩れます。真っ黒になることもあります。

爪以外に症状が出たメラノーマの写真
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爪ではなく、手のひらに症状が現れたメラノーマの写真です。輪郭がギザギザした形ですね。

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これもメラノーマですが、ホクロにとてもよく似ていますね。

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実はほくろのように見えるメラノーマには、良性と悪性のものがあります。

皮膚がんであるメラノーマも内臓に転移すると、それぞれのがんの症状が現れます。見た目は普通のホクロであっても、皮膚の下でかなり進行していることもあります。

 もっとも悪性度の高いメラノーマは、リンパ節転移しやすい皮膚がんです。中でも「結節型黒色腫」と呼ばれるタイプは進行が非常に早く、早期に転移を起こすこともあります。

つまり見た目はただのホクロだとしても、実は皮膚の下でかなり進行している可能性があるため油断できません。

いずれの皮膚がんも同じですが、遠隔転移を起こした末期となると、その症状は内臓にできたがんと同様になります。肺なら息苦しさ、肝臓なら黄疸や全身倦怠感など、転移した先の臓器によって症状は異なります。

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爪や皮膚に症状が出る病気 メラノーマには4つのタイプの写真
メラノーマには4つのタイプがあります。写真からそれぞれのタイプの違いと特徴を見ていきましょう。

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タイプ1.悪性黒子型黒色腫の写真
60歳以上の方に発症しやすく、紫外線を多く浴びる首や顔などに現れます。

初期症状は茶色っぽい色素斑が出てくるのが特徴です。その状態からゆっくり進行し、濃い黒色になります。また4つのタイプの中で一番発症率が低いといわれています。

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タイプ2.表在拡大型黒色腫の写真

ホクロの細胞から発生して、身体のどの部分でも現れます。また子供から高齢者まで発症します。

初期症状は茶色っぽく、進行するにつれてだんだんと周りの皮膚よりホクロの部分が盛り上がっていき、やがて濃い黒色になるという特徴があります。

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タイプ3.結節型黒色腫の写真 
急激に成長するタイプで、立体的なのが特徴です。身体のどの部分にも現れます。
40代から50代の人が多く発症します。

初期症状は立体的に盛り上がっていて、また進行速度が速いのが特徴です。さらに現れたときには表面だけではなく、すでに深層部にまで達してしまっている場合もあるので、とても厄介なタイプです。

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タイプ4.末端黒子型黒色腫の写真
足の裏や手のひら、足の爪に現れることがよくあります。
40代から50代が多く発症します。

ホクロや血豆と思い放置していたら、重症化してしまったというケースが多いのもこのタイプの特徴です。日本で発生する人が最も多いのがこのタイプだといわれています。

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素人目には、ホクロかガンかは見分けがつきません。ホクロだと思って除去しようと、レーザー治療を受けて、それが実はホクロではなくガンだったため、刺激を受けて活性化することもあります。ホクロを除去するときも、まず皮膚科での検査をお勧めします。

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ホクロかガンかを見分けるには、皮膚科に行って、ダーモスコープを用いて検査してもらわなければなりません。

爪や皮膚に症状が出る病気メラノーマ その原因は?
原因はまだはっきりとは解明されていません。けれども皮膚が何らかの形で、ダメージを受けた時に発生することが分かっています。現在考えられているダメージ要因を3つ挙げてみました。

【1】太陽光による紫外線
太陽光による紫外線から肌を守るため、皮膚にメラニンという黒い色素を生成されます。
このメラニンを作り出すメラノサイトが癌に変化したものがメラノーマです。
紫外線を多く浴びる人や色の黒い人は、メラノーマが発生するリスクが高くなります。

最近はオゾン層が破壊されて、オゾン層が吸収してくれるはずだった、紫外線が地上に多く降り注いで、肌に悪影響を与えています。

オゾン層破壊で大きな問題となってくるのが、「紫外線B波の増加」です。

というのも、実は紫外線B波の大半はオゾン層が吸収してくれていて、地表に到達するオゾン層は、あくまで「紫外線B波の一部」なんですよね。

ところがオゾン層の破壊が進んでしまうと、紫外線B波の吸収力も減ってしまうため、地表に到達する紫外線B波の量が増えてしまうというわけです。

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今の量でさえ、紫外線B波は「肌の炎症を起こす」・「皮膚がんのリスクを増大させる」など、
大きな悪影響を与える存在。

これが今後のオゾン層破壊によって、さらに深刻になってしまうことが予想されるのです。

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オゾン層破壊と紫外線の関係
しみやそばかすを作らないためだけでなく、皮膚がんを予防するためにも、帽子や日傘、日焼け止めクリームなどで、紫外線の悪影響から肌を守りましょう。

【2】皮膚に常に刺激を受け続けることによる

日本では足裏などに発生する、末端黒子型黒色腫が多く見られ、紫外線ではなく、摩擦などの刺激による影響が大きいと考えられています。

最近わかってきたのは、刺激による危険性です。例えば、毎日履いている靴のサイズ合わずに履き続けていると、同じ場所だけが刺激を受けます。

継続して刺激が続くことで、皮膚が刺激を受けメラノサイトが活発になることがあります。

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【注意】
元々ホクロがあるところに刺激を与え続けるのは危険です。ホクロに毛のはえていることがありますが、毛を引き抜いてはいけません。刺激を与えてガン化する可能性もあります。はさみで優しくカットするようにしましょう。

【3】古い傷や、子供の頃の焼けどの跡が、高齢になってメラノーマに変わることがあります。

足の裏の皮膚に出来る場合も、趾球やかかとなどの荷重部に多い感じがします。また、初診のときに患者さんにお話を聞くと、金槌で指をつぶした、物を落として爪が割れた、などの後に傷ができ、それが治らず(ジクジクしていた)逆に盛り上がってきた・・・などという経過を良く聞きます。

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【注意】
傷や火傷を負ったときは、しっかり治さないとがん化することがあります。

爪や皮膚に症状がでる病気メラノーマは、どのような人がなりやすいのか
日本には約4000人の患者がいると言われています(厚生労働省:2011年の調査)。

男性は47%、女性は53%であり男女差はでほとんどありません。

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人種によってなりやすさに大きな差があり、白人は黒人の25倍メラノーマになりやすいとされています。一方で、日本人では人口10万人あたり1~2人が1年間での発生率です。

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日本人でも色の白い人は発症しやすいということですね。皮膚がんになりやすい人は、昔からよく日を浴びていた、日焼けすると真っ赤になる人などがあげられます。しかし足の裏などの皮膚への刺激によってがんなる場合は、色の白さには関係なく発症します。

悪性度の高い「悪性黒色腫(メラノーマ)」は、種類によって好発年齢が異なります。日本人にもっとも多い「末端黒子型黒色腫」や「結節型黒色腫」は、40~50代に多く発症するといわれています。

一方、発症数の少ない「悪性黒子型黒色腫」は60歳以上、また「表在拡大型黒色腫」は子どもから高齢層まで幅広い層に発症することで知られています。 ですから「若いから大丈夫」と安心せず、皮膚にいつもと変わった様子が見られた際は早めに受診するようにしましょう。

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爪や皮膚に症状の出る病気 メラノーマにかからないためには
日頃からホクロや古傷の変化に気をつけなければなりません。また紫外線を多く受けないようにしてください。進行の非常に早い病気ですから、少しでもおかしいと感じたら、すぐに皮膚科専門医に相談してください。

・できるだけ紫外線を浴びない
・継続的な刺激を与えない
・古い傷に気をつける
・急激なホクロの変化に気をつける
・気になるときは、すぐに皮膚科専門医を受診する

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爪や皮膚の写真から学ぶメラノーマについてのまとめ
いかがでしたか?ご紹介した爪や皮膚の写真と解説は、メラノーマの理解にお役に立てたでしょうか?普段なにげなく見ている、爪、ホクロや子供の頃の傷、焼けど跡にも危険がひそんでいることが分りましたね。死亡率50%なんてほんとに恐ろしい皮膚がんです。

日光浴は少しであれば、むしろ健康な心身にとって必要なことですが、オゾン層の壊れた現在の紫外線のことを考えると、目には見えないけれど油断はできません。今までシミやソバカスの予防だけで日焼け対策をしていた方も、皮膚がん予防のために紫外線対策をすることを心がけてくださいね。

またホクロを除去するためにレーザー治療する前にも、一度、皮膚専門医師の検査を受けることをお勧めします。
進行の非常に早いがんです。少しでも異変が感じられたら、すぐに皮膚科で診察を受けるようにしてください。