量・色・臭いなど。生理の経血について真面目に考えてみた。

経血量や経血の色、臭いなど、聞きたくても聞けない生理の話。自分の生理が正常なものなのかどうか、正直なところわかりませんよね。でも、病院に行くほどでもないしと悩んでいる方に向けて、生理の経血についてちょっと真面目に考えてみました。

生理になるとどうして血が出るの?
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月経の周期に応じて、子宮内膜はだんだんと厚くなっていき、月経前(生理前)になると約1cmほどになります。

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月経がはじまると、内膜の表面部分にあたる機能層という組織が溶けてはがれ落ち、出血が起こります。

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生理時に見られる出血は、病気や怪我で出血しているわけではなく、不要になった組織を体外へ流し出すための機能なのです。
内膜が剥がれる際に出る酵素によって血液を固まらせる凝固因子が壊されてしまい、固まらない血液は液体のまま体外へ排出されます。

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また、生理が何日も続くのは、子宮の出入り口が非常に細いため、その細い穴から血液を排出するには時間がかかるというわけです。
これには一概に何日間が正常といえる根拠はありませんが、子宮や子宮口の大きさにより変わります。
そういったことから、3~4日で終わる人もいれば、7日間ほどかかる人もおり、個人の差が出てしまうのです。

生理時の経血量について
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成人女性では120~140ml程度が平均的な月経血量。

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量の多い1~3日目でも2時間おきにナプキンをかえれば大丈夫な程度(全体として使用するナプキンは約20枚くらい)と考えればよいでしょう。

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生理時の経血量は個人差があり、子宮の大きさやホルモンの状態により経血量も左右されます。

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生理中に過度のストレスを感じた時に出血が止まってしまったという経験はないでしょうか?
女性の身体は非常に繊細で、そうした環境や気分の変化により経血量が変わってしまうこともあるのです。

生理になったのにナプキンを替える必要もないほどの量であったり、1時間もしない内に経血が漏れてしまうといったことがなければ、それがご自身の適正な経血量だといえます。

生理の経血の色って何色?
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生理中に出る通常の経血であれば、その色は血液の色よりやや濃い目に見えます。色に例えると『深い赤』に近いかと思います。
それ以外の色の場合は、体内で何かしらの変調が起こっていると考えられています。

薄い赤やピンク
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経血の色が薄い場合には、体内の血液量が不足している場合があります。
また、経血の状態もさらっとしたものが多いのが特徴です。

貧血にならないように注意をし、胃腸に負担の掛からない食事を摂るように心がけましょう。

茶色・チョコレート色
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経血の色が茶色やチョコレート色というのは比較的多くの方が経験されています。
血液は汗や皮脂、おりものと混ざると酸化し、茶色くなります。

生理の3~7日の間に見られるようであれば問題はありません。

赤黒い・黒い
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経血の色が赤黒かったり、黒く見える場合は身体が冷えている場合があります。
冷えにより、血液が滞ってしまい黒く変色します。

身体を温めて、冷たい飲み物や食べ物は控えるようにしましょう。

鮮やかな赤
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鮮やかな赤い経血の場合は、身体に熱が篭っている場合があります。
刺激の強い食べ物や飲み物を控えましょう。

仮に病的な状態があったとしても出血の色のみで判断することには困難性があるということです。

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経血の色のみで病気を判断するのは難しいということです。
経血の色が通常と違っている場合は、ホルモンバランスや食生活、ストレスなどさまざまなものが関係していることがあります。

一般的に、生理期間内での経血色の変化であればあまり問題はないようです。

生理中の経血の気になる臭い
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生理中の臭いの原因
生理時の経血は、子宮内膜や膣からの分泌物などに血が混じっているものです。経血は血液のように見えますが、実は血液の割合は10%ぐらいなのです。

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身体から排出したばかりの経血は無臭です。時間が経つにつれて酸化してくることにより、においが感じられるようになりますが、さらに雑菌が繁殖することでにおいが強く発生し始めます。

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生理中のデリケートゾーンは蒸れやすく、雑菌が繁殖しやすい状況にあります。また、ホルモンバランスの変化により、デリケートゾーンから発汗しその汗が雑菌によって分解されることにより臭いが発生してしまうこともあります。

生理中の臭いの対処法
アンダーヘアについた経血もティッシュできれいにふきとりましょう。トイレに備え付けの洗浄機能(ビデ)を使って清潔にするのも効果的です。

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タンポンを使用するのも臭い対策には効果的。空気に触れる前に体内で吸収してしまうので、臭いの発生原因が少なくなります。

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生理中はデリケートゾーンをできるだけ清潔に保ち、締め付けのきついパンツやストッキングは避けましょう。
雑菌を繁殖させないようにするためには、ナプキンをこまめに取り替えることも重要です。
また、布ナプキンに替えることによって、臭いが気にならなくなったということもあります。

生理中に起こる経血トラブル
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生理中はホルモンバランスの変化により、さまざまなトラブルが発生しがちです。
気になる症状があったときは、そのまま放置せずに婦人科などで相談することも必要です。

血のかたまりが出る
生理中に出てくる血の塊は、多くのケースで経血や子宮内膜の組織の一部です。

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生理時に血の塊が出て、驚いてしまうこともあるかと思います。
本来、体内で剥がれ落ちた子宮内膜の組織は子宮内で発生する酵素によって溶かされて排出されるのですが、組織が厚すぎたり、酵素の分泌が足りない場合には溶けきらない状態で排出されてしまいます。
そのため、血の塊が出るという状況が見られるのです。

こうした血の塊は、小さなものならば心配する必要はありません。しかし、サイズの大きい塊が出た場合には何らかの原因が隠れている可能性があるので、婦人科を受診しましょう。

貧血
生理前や生理中の貧血は、血液が子宮に集まることで、本来脳に行くはずの血液の供給量が減ってしまうために起こると言われています。

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症状は一時的で、生理が終われば治まりますので、そこまで心配する必要はありません。

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生理前や生理中に立ちくらみやふらつきなどを頻繁に感じる場合には、貧血による症状かもしれません。
生理時に起こる貧血は通常の貧血とは違い、「虚血性貧血」といいます。
この虚血性貧血は、生理が終わると治まるのが特徴です。

生理時の貧血を予防するには、身体を安静に保ち、鉄分を多く摂取することです。また、温かい飲み物で身体を温めることも効果的です。

過多月経
1回の生理の出血量が150ml以上あることをいい、レバーのような塊が出たりします。また、8日以上続くものを過長月経ともいいます。

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過多月経には、原因となる子宮の病気がある場合と、原因となる病気がなく体内のホルモンや血液の状態が影響している場合とがあります。

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過多月経の原因となることがある病気は、子宮筋腫、子宮腺筋症があります。また、過多月経の人の多くは鉄欠乏症を引き起こしており、めまいや立ちくらみ、疲れやすいなどの症状が現れます。

過多月経になってしまった場合は、ピルを上手に使うことで改善されます。
心配な場合は婦人科に相談してみることをおすすめします。

生理時の経血についてのまとめ
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生理時の経血について調べてみましたが、いかがでしたでしょうか?

生理の時の身体はいつもよりデリケートになっています。日頃は何でもないことでも不安に感じたり、不調になることもしばしばあります。
生理時はできるだけリラックスして過ごせるよう心がけることが重要です。

いつもの生理と違うと感じた場合には、婦人科を受診することも必要なことです。
自己判断はせずに、専門の医師に相談しましょう。