大丈夫?大豆アレルギーは大人になってから症状が出ることも!?

大豆は多くの食品に含まれており、日本人にとっては欠かせない味噌や醤油がその代表ですよね。大豆アレルギーの症状は重症化するのは稀とのこと。ですが、大人になってから大豆アレルギーの症状が出る人もいるようです。そこで今回は、大豆アレルギーについてまとめてみました。

食物アレルギーとは?
まず、食物アレルギーとは何でしょうか?

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「食物アレルギー」という言葉は、多くの場合は食べてからすぐに症状がおきる「即時型アレルギー」の意味で使われます。症状は、食べた直後から1時間後、遅くとも4時間以内に見られます。じんましんや紅斑(皮膚が赤くなること)、浮腫(むくみ)が一番多い症状ですが、咳・喘息発作、嘔吐・腹痛・下痢などが見られることもあります。血圧が下がって意識が遠のいてしまうアナフィラキシーショックが、一番重い症状です。

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アレルゲンである食品を飲食することで発症するほ食物アレルギー。さまざまな食品に含まれています。卵、牛乳、大豆は三大アレルゲン。乳幼児など、発症することが多いアレルギーです。その中でも大豆はわたしたち日本人にとって身近な食品なので、大豆アレルギーの症状が出た場合、大豆が含まれている食品を除去して食べるのはとても大変。そこで、今回は大豆アレルギーについてまとめてみました。

大豆アレルギーとは?
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大豆アレルギーは大豆のたんぱく質がもとで起こるアレルギー。成人になるにつれ80%は完治すると言われていますが、大人になってから発症する場合もあります。大豆には、日本人の食事には欠かせない味噌、醤油などの大豆製品が多く、それを避けることは大変です。ただ、醤油などの調味料類には、症状が出る可能性は低いので、そこまで神経質にならなくてもいいかとは思いますが、大豆や、納豆、きな粉などは症状が出る可能性が高いようです。

大豆の中に16種類のアレルギー原因物質(アレルゲン)が見つかっていて、タンパク質が多くの大豆アレルギーに関与しています。大豆の発酵食品である「みそ」「しょうゆ」「納豆」などからは、このアレルゲンとなるタンパク質はあまり見受けられず、発酵の過程で酵母がタンパク質を分解しているようです。(熟成の程度によります。)なので、程度の軽い方は、少しずつ試されてもいいかもしれません。

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では、大豆アレルギーの症状についてみていきましょう。

大豆アレルギーかもしれない?症状
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味噌や醤油は大丈夫でも、豆腐や豆乳を摂取すると妙に喉が痒くなるというような症状が出たことはありませんか?それも、大豆アレルギーのひとつだそうです。違和感を感じたら、病院に行って調べてもらったほうがいいかもしれません。大人になってから大豆アレルギーを発症することがあるようです。

大豆はこんなところにも!?
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大豆には、未加工、大豆粉に加工、圧搾して油にしたものがあります。味噌や醤油、豆腐、納豆などは大豆が原料となっているのは知られていますね。大豆油はサラダ油やマーガリンに含まれていたり、工業原料としても使用されています。また、大豆タンパクは、肉製品、パンおよび市販されているその他の多くの食品に含まれています。

小豆、黒豆、枝豆も大豆です。色が違うのでちょっと勘違いを起こしそうですが、大豆食品です。ですからこれらの食品は大豆アレルギーの人は避けた方が無難です。きなこなども大豆が主原料ですし、味付けのりなども大豆由来の調味料が使われているので違和感を憶えたら控えてください。

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大豆アレルギーの症状が出る主な食品は次の通りです。

大豆アレルギーの原因となる主な食材
大豆,、おから,、枝豆,、ナッツ,、ピーナッツバター、食物油、(大豆油 ごま油)、チョコレート,、スナック菓子,、揚げ物、マーガリン ルー、きなこ、小豆、豆腐、豆乳、グリーンピース、インゲン豆、納豆、味噌、醤油、もやし、サラダ油、コーン油、市販の油、油あげ、ポテトチップス、えびせんべい

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大豆アレルギーの抗原の強さについては以下のとおりです。

◆最も強い 
大豆, おから, 枝豆, ナッツ, ピーナッツバター 食物油 (大豆油 ごま油) 
◆強い
チョコレート, スナック菓子, 揚げ物, マーガリン ルー
◆やや強い
きなこ, 小豆, 豆腐, 豆乳, グリーンピース, インゲン豆
◆弱い
納豆, 味噌, 醤油, もやし

スナック菓子や揚げ物が「強い」として表示されているようですが、これに関して疑問視する声もあります。油料理を食べたときに出る湿疹は酸化した油を摂取したことやリノール酸を過剰に摂取したことが原因であり、大豆アレルギーとは関連がないのでは?といわれています。また、近年では大豆油は抗原性の低いものと考えられているところもあるので、大豆アレルギーに関してはまだちゃんと解明されていないところが多いようです。
チョコレートに関しても、チョコレートの半分を占めている添加物が原因ではないかという説もあります。

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花粉症と豆乳
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近年、豆乳を飲む人が増えてきました。この豆乳などの大豆を主な原料とする飲料を飲むと、皮膚や粘膜のかゆみ、赤み、腫れ、じんましん、呼吸困難といった大豆アレルギー症状を発症したという相談が増えているそうです。

豆乳による口腔アレルギー症候群は、成人女性が発症するケースが多いこと、ならびに大部分の患者がカバノキ科の花粉症を有していること、豆腐などの大豆加工食品は安全に食べることのできるケースもあること、果物や野菜に対する口腔アレルギー症候群を合併するケースも多いことなどが報告されているが、発症の仕組みや病態などについては、良くわかっていない点も多い。

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一般の大豆食品では大豆アレルギーの症状は出ないのに、豆乳を飲むと大豆アレルギーを発症するのだとか。それは、カバノキ科花粉症との交差反応で発症するからだと言われています。豆乳や大豆飲料は、大豆を加工した食品の中でも大豆吸収率が90%と高いので、特に花粉症の方は気をつけてくださいね。

大豆アレルギーの症状
大豆アレルギーの症状1  湿疹
皮膚の乾燥や痒み、じんましん、発疹など

大豆アレルギーの症状2  消化器症状
下痢や腹痛、吐き気、嘔吐など

大豆アレルギーの症状3  口腔アレルギー症候群
喉、口、唇の痒み

大豆アレルギーの症状4  アナフィラキシー反応
軽い症状の場合は、じんましん、口の周りの刺痛および痒み、眼や口の周りの腫脹の症状がでます。重篤な場合は、特に足裏、手の平または頭皮の痒み、口内の刺痛、口や喉の腫脹、低血圧、腹痛、吐き気および嘔吐、息切れ、喘息症状、全般的な健康状態の悪化などの症状が出ます。大豆アレルギーでは、重篤な症状が出るのは稀だそうです。

大豆アレルギーまとめ
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大豆アレルギーは重症化する可能性は低いとはいえ、油断は禁物です。また、醤油や味噌などの発酵加工品も症状が出ることはあまりないと言われていますが、症状が出る可能性もあるので、気をつけましょう。自分では気づいていないけれども、胃腸の調子が悪かったり、喉が痒くなったりしているのは、大豆アレルギーだけでなく、何かのアレルギーの症状かもしれません。大豆アレルギーは花粉症からも症状が出ることもあるので、厄介ですね。ちょっと気になるようであれば、一度病院でアレルギーの検査をしてもらってみてもいいかもしれませんね。

アレルギーについてはこちらでも紹介しています。

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